2012-01-01から1年間の記事一覧

愛人の素質

「俺らは笑われ忘れられていく」。この、人に知られそうで知られなさそうなところで飽きもせず、センチメンタルでどうにもならない冗長な文章を書き続けていることは嘲笑われる対象であることを忘れてはならないと思った。絶対に、誰かは私を嘲っているのだ…

茶の刺繍、ファミコンのマッピー

カフェにんに へ行った。(http://yukifuneemma.com/sakusaku/cafe.htm) 想像していた以上の"自宅の一室"へ案内されて、はじめは少し緊張していたけれどギンガムチェックのクッションを抱いて座っているうちにいつの間にか自然にくつろげていた。「涙がふける…

夢について話したりしたね

江古田cafe flying teapotでAlfred Beach Sandalとザ・ムンズの竹野恭章のライブを見ながら、前に竹野さんのライブを見た時彼を例えるなら「炎」かなあと考えたことを思い出して、いや違うな、でも彼や北里さんがキャンプファイヤーのような、夜の炎の前で歌…

消毒しておかないと

私がウイルスになった気分。弱った食事、弱った習慣から今までの普通の生活へ戻してゆくひとつひとつの動作が少しこわい。何も考えずにただ眠ればいいときと、健康な身体で過ごすときの間はどんなことを考えていればいいの。

リセットボタン押したがり

土曜日の遅い朝、oono yuukiバンドがセッティングするのを目の前で見ていて、さあ始まる!ってとこで目覚めるというのを3回繰り返しました。タダでライブは見れないんだなあ。あと、私の頭の中じゃあの音楽を再生できないんだろうな。それと、夢をよく見るの…

はくちょう座

駅前のロータリーで中国人のキリスト教信者たちが宣伝活動をしていた。スーツ姿の男がギターをかき鳴らし、男性7〜8人が声をはりあげて同じフレーズを何度も歌うのだった。「あなたは愛されるために生まれたのと」。そこだけしか歌詞は聞き取れず、私は麓健…

mon choix est moi.

今まで、知らずにどこかで会っていたのだ。それが、これから少しずつつながっていくのだ。きっと。縁やタイミングといった漠然としたものをそれなりに信じている。今までの重大な決断においての私の選択基準には呆れるばかりだけど、これでよかったよねと言…

「次うまれる時はちがう星でお願い」

今日は手元に日本円がなかったので20ユーロを持って横浜美術館へ行こうと思っていたんですけれど、なんとなくやめてしまいました。 先日発売された、柴田聡子さんのアルバム『しばたさとこ島』をよく聴いています。最初は、なぜだか意味も無く彼女に敵意を抱…

扇風機くん

この前、一緒に住んでいるおばあちゃんから買ってきたスイカを分けてもらって、今年初のスイカを食べたんです、という話をバイト先の人にしたら、「○○さんは、幸せだねえ」と言われて、そっか私は幸せなんだなと、びっくりした。スイカは先が甘くて水っぽく…

All Ready Made

労働について思い悩む。苦労なんて死ぬまでしたくないネ。好きなことやしたいことがあればいいのだけれど。なんでもできる気もするしなんにもできない気もする。結局差し迫っていないのだ。扶養の域を出ずに劣等感と安心に浮いている。 小さなもの、ささいな…

彼女のこと

2010年、今はもう更新されなくなった麓さんのブログに載っていた散文、「六本木の丘」を読んでいた。「海に流す瓶の手紙のようなもの」を私は拾って取っておいたのだ。 "私はたくさんの人に愛され過ぎてしまったんだ。" 6/16(土)には平賀さち枝『23歳』レコ…

さくら、ばら、あじさいと冬の花のこと

花が一斉に咲くのは美しく、恐ろしい。桜が咲けばお花見がしたいし、バラが咲けばバラ園に行きたいし、紫陽花が咲けば鎌倉に行きたくなる。冬にはどれだけ花が咲かなかったかを春になって知る。毎年毎年見かけるたび、感情を撫ぜられる。 お酒飲みながら音楽…

夜に映える白いあじさいは素敵ね

梅雨の始めの雨に出会って濡れて帰ってきた。色づいてきたあじさいは、雨に濡れてるほうがいい。家の近くにはまだ田んぼがいくつか残っていて、毎晩カエルが元気よく鳴いている。 ことばに依存しきっている。うまくことばに落とし込めたらそれで満足してる。…

10

"「さようなら」でなく「さよなら」と言うのが、またいいですよね"

私には歴史が無い。 最近はよくカラオケに行くようになった。カラオケに行って歌うと、テレビに映る古い映像と一緒に、その曲の歌詞に衝撃的に出会う。メロディーとことばが出会ったときの気持ちよさに出会う。友達とスピッツのアルバムメドレーを歌って、「…

Il a des yeux rêveurs

「行きたいところと食べたいものばっかりだし、それしかないんだよ〜」と笑いながら話していたら「欲望の塊じゃん!」と返されて、スッパリと言い切ってくれたことがとても気持ちよかった。行きたい、食べたい、聴きたい、見たい、話したい、したいことしか…

オリオン

6/3(日)東京の演奏〜恋のピンチヒッター篇〜@阿佐ヶ谷rojiへ行って、彼等、The Legendary Chang Take Group、新間功人、芦田勇人バンド、フジワラサトシ、Hara Kazutoshiを観た。今まで一度もフジロックやRIJFなどの夏フェスに行ったことがないんだけど、何…

0と1

1日1日と過ごしていくたびに思う、私は頭がおかしい。こんな人間がなんでもない顔して普通に生活を送っていることがおかしい。どうすれば歪まなかったのだろう。 なんでもないささいなやさしさを見るたび感動している。道を譲ったりすみませんやありがとうの…

生活に殺される

人が遠いので 私のこころは戦争をおこしている。知り合いと会う機会が減り、誰と会って話せばいいのかもずっとわからないまま。他人が何を思い考え動いているのかがどんどんわからなくなってきて、周りにいるすべての人間が憎らしくなってくる。家では両親と…

鷹のような目

知り合いが夢に来た。まさかあなたと会うとは思っていなかった。夢の中みたいな、現実以外の世界もどこかにあると信じたい。わざわざ私の夢に出てくれた人には出演料を払わなければいけない。その人はなぜ、溶けずに人の姿のままでいられるのだろうか。 フジ…

花のように鳥のように

お金がないくせに酒が飲みたいのならば家で飲め、と言われたので、そのとおり部屋で一人でチューハイを飲んでる。酔ったふりでもする。グラスに注いだら甘い香りの炭酸がぱちぱちとはねた。ギターをさわり始めた。簡単なコードの曲から練習。「おだやかな暮…

誰かって誰

私以上に、私の想像以上に、他人は他人と仲良くやっているのかなあ、とうらやましく思っている。誰かとくだらないことや真面目なことについてお酒でも飲みながら話したいと思うけれど、その誰かが誰なのか見当がつかない。誰に会いたいのかわからない。さみ…

『現在地』

4月に観てきた チェルフィッチュ『現在地』@KAAT 神奈川芸術劇場 の感想を少しだけ記しておきたいと思う。もう過去の気持ちになってしまっているので、観てきた日の深夜にまとめたメモを参照しながら。 フィクションだけど、これほどはないくらい、現実だっ…

Untitled

5/1(火)ジャクソン・ポロック展@東京国立近代美術館へ行ってきた。彼のそれまでの仕事をたどりながら臨んだ1950年作「インディアンレッドの地の壁画」を前に、感動して涙が出そうだった。現代美術についての小難しいなんやかやを無視して、あの絵画はただ美…

「違います」

叶った夢もいくつかあったし叶わなかった夢もたくさんあったな。小さな夢。楽しかった思い出は二度と繰り返さない。テレビで花火を見てたら早くも切ない気持ち。 「花のように咲いては散ってゆく 命でしょ」-前野健太

march

4/28(土)water fai『UNI 8』リリースパーティ@渋谷 O-nestに行った。water faiは初めて聴いたけれど、今日のライブはなんとなく物足りなく感じた。でも、アンコールの曲と本編最後の曲がとても良かった。Mogwaiの音楽みたいに、轟音が頭をもたげる。でかい音…

若さ

才能のある若い人がこわい。人のブログを読んだ。それで十分だった。私が文章を書くことに何の意味もなくなってしまう。若い人には自分が通り過ぎてしまった未来が、これからあるからいい。そこでいろんなことを感じたり考えたりして感性をもっと育んでいく…

人生は旅だそうだ

書き物をするのに、恐ろしく時間がかかる。たいそれたものではなくて、もう何年も続けてきていることだけれど、未だに何時間もかかる。人に伝えることを目的として書くのは、難しい。ここでは、以前よりかは人に読まれることも意識するようにはなったけれど…

かわいらしい花束について

わたしをかち割っても何もないのに、「謎だ」と言って興味を持ってくれるのなら、その謎はずっと解かれなくていい。できるだけ他人の目に触れたくない、他人の視界に入りたくない、認識されたくない、という気持ちは今も根底に残っていて、それと自己愛や好…

なんか、いい暮らし

4/21(土)盪在空中と白い汽笛@七針 を観てきた。 大阪からやってきたバンド・白い汽笛は、ギターボーカルとベースとオルガン(ときにウクレレや鍵盤ハーモニカ)の3人組。左右に体を揺らしながら、おだやかな気持ちで聴く。「日々暮らしている中で、音楽をやっ…