光(ひかり)

2021/12/3 NRQ/OONO YUUKI BAND @ 代官山 晴れたら空に豆まいて

OONO YUUKI BANDの音楽は、光(ひかり)だった。しばらく音楽やってなくてもこうやって音楽はできるし、鳴るし、死んだ人の音楽も生きてるみたいだし、でたらめですね、音楽は、でもそれが人に希望を与えてくれるようにも思います。というようなことを大野さんが言っていて(ひとのことばを覚えるのが下手で間違ってたら申し訳ないです)、そのあなたたちのでたらめな希望にほんとうに感動してる、と思っていた。OONO YUUKI BAND10年くらい前から何度もライブで聴いているし、そのメンバーも、世の中も自分も変わっているけど、ライブで聴くと高揚して尽くす言葉がなくなって、全身で音を浴びて喜びで身体を動かしている、というのがずっと変わらない。

コロナでライブに行かなくなってから、Apple Musicで大衆的で作品として完成された音楽をよく聴いていて、どちらがより優れているという話ではなく、ただ、目の前で人が鳴らす音楽を目の前で聴くということがすごく素晴らしいことだったということを思い出した。この喜びは決して知らなかったものではなく、忘れていたもしくは忘れさせられていただけだった。

NRQは、素晴らしく豊かな音楽空間だった。アルバム制作中だそうで、中尾勘二さん作曲の「あの丘の向こう側へ」という曲がめちゃくちゃにかっこよくて、幾たびか現れるそのリフがあの丘ならばどこまでもついていきたい、その先を一緒に見たかった。技術とセンスと経験を積んだミュージシャンが鳴らす音楽は豊かで、洗練されていてかっこよくて、何度もぞくぞくと鳥肌が立ったし、マスクの下でかっこよさにしびれて笑みがこぼれたりした。繰り出されるメロディーが歌っている。とにもかくにも中尾勘二さんがめちゃくちゃにかっこよくて、鳴らす乾いたドラムビートも、即興が効いたサックスも最高にイカしてた。12/17まで配信しているようなので、もう1回観ようか考えているところ

http://haremame.com/schedule/71581/

前回の更新が2020年の5月で1年以上も前で、認識していたよりもずっと時が経っていた。変わったことや変わらないことがある。自分の文章の稚拙さや表現力の無さがいやになっていたけれど、日記のようなものだし気負う必要もないはずなのでもう少し頻度を上げて続けてもよいのではないでしょうか。なにより自分が自分でそのとき何を考えて感じて思っていたのかを忘れてしまっている。