春なので

どうしても否定できない春の匂いと春の気配におののいている。私の好きなピリピリとした寒さは消え、ゆるむ、狂気を想う、なぜこんなにぬるいのか?春の匂いってわかるでしょう?それは本当にあって、それを感じるだけで私は、春の風景を思い出す。地面に広がる小さな青いオオイヌノフグリの花、緑の葉と黄色いタンポポ、春の陽射しと風、薄着の人、新学期のうわついた雰囲気の大学、去年上野公園で見た満開の桜。感情抜きで涙腺を刺激する、こんなにも身を震わせる、季節がすぐそこにいる。
折ってはいけない書類を折ります。情けないなあ。慰めてくれる歌と音楽を聴く。
昔の自分と今の自分じゃあ、価値観も考えることもできることも違う。私は昔を忘れられなくて、もう全然違うのに、過去に捨ててあげられない。私しか知らないこと。もし私が死んだら、昔の日記やホームページやメールマガジンやブログやmixiTwitter、私のアーカイブすべてを誰かに読んでもらいたいなあとか、思っていたけど、生きる人は今やこれからを生きるのだしそんな暇な人間はいないよ、とやっと気付いた。私は私を大切にしないと。
ひとりでいるよりふたりでいるほうがさみしい。