真面目すぎるんだよ

このパーティーには始めから3回目の参加だけど、1回目のときとは違って男も女も少しずつしらけてる。みんな、頭上に設置されたテレビの映像ばかり見てる。知人に突然「次からは来る権利ないから」と言われ、心では「やっぱりそうか」と信じながらも言い訳をしようとしたら、目が覚めて、それは叶わない言い訳だった。いや叶えられるのかもしれない、でも私に権利は無いし、叶えようと思ってもいない。
約2週間前に夏風邪をひいてからずっと長引かせている。精神的に参ってくる。800人の人間の悪態、そんなこと言われてるわけないってわかってるのに、勝手にそう考えてしまう。住んでいる部屋の高さを考える。風邪をひくたび「このままずーっと治らないのかもしれない/このまま死ぬのかもしれない…」って思うんだと人に話したら彼はそんなこと全然思わないらしかった。窓の外から吹奏楽の演奏が聞こえてきて、不気味なメロディーで幻聴なんじゃないかとずっとこわかった。(「美しい村」のフウガのくだり) どうにも情けなくて人に会わせる顔がない。