ゆらゆら帝国は解散してから好きになって、坂本慎太郎という人間について大きな憧れや思い入れはないのだけど、『幻とのつきあい方』は気に入ってリリース後しばらくよく聴いてた。

新曲「死者より」のPVを見た、彼自身が死者なんじゃないかと思われる、このPVの撮られかた凄い。この風貌で「生きものって…うらやましい〜」とか歌われるとほんとにこわい、冗談とかネタじゃなくて現代の科学の発展によって死者蘇生とかありえそうだしその可能性に本気で恐怖感じてる!こわい。この人あたたかいんだろうか
 

年明けて初めて観た映画が『生きてるものはいないのか』で、新年初笑い、最高だった!観賞後、鴻上尚史氏の評になるほどと頷く。恐ろしいはずの状況なのに少しずつ麻痺して恐怖を感じなくなっていって、面白くて笑ってばかりいた。同じく前田司郎作の五反田団『すてるたび』を観劇したときに思ったことで、劇中の登場人物が本気で恐怖している(のを演じている)のに、観客は怖がってる姿を見てみんな笑ってて、なぜかというと彼が怖がってるものがどれほどたいしたものじゃないかを知ってるからだった。他人が怖がる姿って最高に愉快だった。

「みんな死んでるんだよ?俺たちも死ぬかもしれないんだよ?」
「だってそんなの当たり前じゃないですか、みんな死ぬのって」
「そうだけど、なんにもしてないのに」
「なんかしてもなんもしなくても、死ぬんじゃないの?」