ふりをしている

自分自身の欠陥以外に不足は何もなくて、私は本当に幸せだと思う。 欲しいものなんて何もない。満たされてはいないけど、これ以上欲するものなんてない。足りているよ。これからはもう、失っていくだけな気がしてる。失っていってる。手にいれるものなんてないんじゃないかと思ってる。愛に期待なんてしてない。理解なんて求めても仕方ない。
ぐだぐだなにかを云いたかったわけじゃないんだ。おこがましいことを云っていいかい。私はずっと誰かのために生きてきたんじゃないかと思う。きっと両親の、母親のために。そんなことを云っちゃだめかな。 今の、今までの私はきっとこの一言に尽きる。「ふりをしている」。すべてニセモノなのかも、っておまえは五十嵐かよって感じだけど、。まともな人間のふりをしている。生きているふりをしている。憂鬱なふりをしている。誰かが好きなふりをしている。苦しんでいるふりをしている。楽しいふりをしている。音楽を聴いているふりをしている。やめる絶望すら手に入らないだろうと思う。そうやって明日も過ごすよ。
キミのかほりを聴きながら君のことを想うよ。届かないなら、届かないまま、僕は君を葬ってしまいそうだ。