まさおの夢

金曜日は、後期一度も休んでいない授業にその日も出た。もしも全出席することができたら、そんなことは4年間大学生活を送ってきた中でも初めてかもしれない。噂では厳しいとの教授だけれど、実はツンデレ、大勢の生徒の前では威厳を保とうとするけれど少人数だと結構思いやってくれて優しい、いい教授だと私は思っている。その人のおかげで、自分が褒められると伸びる人間だったことを思い出した。
金曜日は、どうしても行きたかった山本精一PHEWのライブを体調不良と当日券の高さを理由に泣く泣く諦めた。その代わりに、ジャズ喫茶マイルストーンへ行った。扉を開けると目の前に大きな2つのスピーカーが鎮座していて心地よい音量でジャズが流れている。読み物をしたのだけれど聞こえてくる楽曲とそのフレーズは時々無視できるものではなくなって、目を上げてこれはかっこいいなあと思いながら耳を傾けてみたりした。私は夕方に店に入って、19時以降はバータイムになっているので仕事帰りのおじさんたちが一人で現れ、ボトルで購入しているフォアローゼズなどをちびちびと嘗めながらジャズに聞き入ったり本を読んだりしていた。私もこんな素敵な仕事終わりをいつか真似したいと思った。大学に入学してサークル選びで迷っているとき、モダンジャズのサークルへ入ってベースを弾きたかったことを思い出した。
就職活動2回目、ようやく社会人の先輩の発言の意味と意図していることが、知識や想像力によって少しは汲み取れるようになってきた。「やるべきことをやるだけ」とのフレーズをここでも聞いた。やるべきこと、やれるようになるべきことはなんとなくわかってきた気がする。あとはやるだけ。そして、やりたいことをやる。
どうでもいいことだけど、女性にとっては就職より結婚や出産のほうが人生の節目になりやすいんじゃないかと思った、選択の決断として大きいのではと、少なくとも私にとってはそうかも。どうでもいいことだけど。
体調はだいぶよくなった。今日もよく働いた。明日は合同説明会に行くのはやめて家で同等のことをする。「自分が頑張ってないと、遊んでも息抜きにはならない」ともっともなことを友人と話した、息抜きがしたい。