非はない

自分のことを延々と喋り続ける女の子ってなんなんだろう。私はまず軽蔑してしまう。そしておそろしい、と感じる。意見をろくに言語化できない自分には到底できないことで、劣等感に陥ってほんの少し尊敬の念も抱く。男の人はそういう女の子をかわいいと思ったりもするのだろうと考える。己の心の狭さを感じて落ち込む。カフェに入ったらそういう子と居合わせてしまってその弾丸トークがずっと耳に入って、心底疲れてしまった、もっと早く店を出れば良かった。彼女には非はないのだけれど、しばらく言葉を話す動物と関わりたくないくらいの気持ち。