好きなこと

鏡をのぞくたび、髪伸びたなぁーと思います。今日は年上の人にご飯をおごってもらえてうれしかったです。私はもっと人と関わるべきなんだと思います。
布団に入って眠りにつくとき、電気を消して目を閉じて、いろんな調子の声が頭の中で飛び交うようになると、「あ、そろそろ寝れるんだな」とわかります。それぞれどんなことを言っているのかはわからないのだけれど、たしかにたくさんの人が何かを話している声を聞いているのです。私には自動記述の才能があるんだろうと思います。 でも、ここ数日はその声が聞こえなくて、そういう場合はぬいぐるみを抱いて、ある呪文を唱えたり寝るんだ寝るんだと自意識に訴えかけて眠るのですが、きっとその原因は夜12時を過ぎてから飲むコーヒーにあったんだな、とさっきようやく気付きました。コーヒーを飲みかけのままうたた寝できる人間なので、もう自分の身体にカフェインなんて関係ないと思っていたのだけれど。 家に帰ってきて、一杯のコーヒーを飲むのがここ何日かの習慣になっています。人にもらった変わった形のカップで飲みます。父が買ってきてくれるコーヒー豆を、去年の誕生日に友だちにもらったミルを70回くらい回して挽いて、沸騰するすこし手前までお湯を温めます。友人に譲ってもらった白いペリカンのコーヒーポットにお湯を移して、ドリッパーに少しだけ垂らして台所にある時計の秒針の音を聞きながら20秒数えます。『コーヒー豆がふくらむってことはなんて幸せなの!』それをもう一度繰り返してから少しずつ円を描いて抽出していきます。ミルで豆を挽くときとこのときが一番、コーヒーのいい香りが漂います。私の、私による、私のためのコーヒーを淹れる時間。この時間があることが、とても落ち着く。いつか、大切な人に美味しいコーヒーを振る舞ってあげるのが私のひとつの小さな夢で、でも、1人分のコーヒーと2人分のコーヒーを淹れるのとでは、手際が少し違ってくるんだろうな。コーヒーのムック本は買っただけで読めていないけれど、いつも1人でそんなことを考えています。