あけましておめでとう

かわいいあの子に私は好きなものを全部奪われているような、奪われていくような気がして、気がしてしまって、醜い感情が渦巻いている。私が好きなひとたちは私より魅力のあるあの子のほうが好きで、いつかは彼女にすべて奪われてしまうんじゃないかと思えてぞっとしている。憎悪が現れたり消されたりしている。でも彼女は本当にそのままで素敵なわけで、ただ汚いのは私のほうだけなのだ。自分に自信なんてそんなものがあるはずはないのだから、もしかしたら、ほんとうに全部失ってしまうのかもしれない。私がもっているものなんて、ほんの少ししかないのです。かなしくなってきます。楽しいことにも手がつかなくなってしまう、くらい、動揺している。全部失ってしまうかもしれないという可能性に怯えている。素敵だと思う彼女と仲良くなれないのは、足りない私の劣等感がひたすら煽られるからなんだと思う。誕生日が近い。及ぶはずがない。それぞれの個性云々とかの問題では、ないんだ。かわいくて、素敵で、魅力的で、恐ろしいと思う。きっとずっと近寄れない。奪われていく。耐えられないなら、消えていくのは、もちろん私のほうだ。