深夜、徘徊する二匹の犬に逢う。

からっぽの心なんて誰にも理解してもらえないと思っている。生きている気がしない。ずっと。ただ、そこで鳴っている音楽だけは現実であってほしいなと思う。毎日が途切れずに続くことを憂う。今張りつめているものがすべて緩んで、夏休みがきたって、日々はずっと続いてそれは明日や未来へつながっているんだと思うと絶望に似たなにかを見るような気がするよ。どこかでぶっちぎってほしいな。
気づいたのは、私は騙すための嘘はつかないしつきたくないと思っているけれど、隠すための嘘は平気でついている。罪悪感も、感じていない。
私が抱えているのはいわゆる甘いものじゃなくて、もっとややこしい感情なんだと思う。まさか自分がこういう状況に陥るとはなあ、思っていなかったぜ。詳しくはここには書かない。私は誰に読んでほしくてこの文章を書いているのかなあ。誰が読んでいるの。